


「接待」というと、「接待ゴルフ」「飲食接待」など
近年のビジネスにおいて、自社の受注や待遇をよくしてもらおうとして、
娯楽や飲食などで取引先をもてなす場合に用いられることが多いようです。
これは、もともと仏教語です。
布施の一つで、旅僧に衣食住の布施を行い、その御苦労を労うこと、
また、道の脇に湯や茶を用意して、行き交う人に振る舞うことを表しました。
できる限りのおもてなしをする無償の行為が、見返りを求める現代用語に転じてしまったのは、
何とも悲しいことです。
見返りを求めない、本来の布施の心、おもてなしの心でお迎えするような実践を
私たちが、当たり前のこととしてできることが、尊く、大切なことではないでしょうか。