日本の童謡「ないしょ話」に、「ないしょの話は、あのねのね」とあります。
現代で、「内緒」は、「他人には言わず、秘密にする」という意味で使われていますが、これは、もともと仏教の言葉です。
「内証」「自内証」ともいい、「自分自身の心の内に、真理を証得すること」即ち、「悟り」をいいます。
簡単には、窺い知ることができない、深い内面の世界という意味から、「内密」「秘密」という意味に転じていきました。
人間に生まれることのできた私たちは、本来の意味に立ち返り、内には、自らの幸せを求め、外には、人々の幸せも考える、思いやりの心を持ちたいものです。