「お行儀よくしなさい」「この頃は行儀を知らない人が多い」などと、「行儀」は、礼儀や作法に適った、立ち居振る舞いの意味で使われています。
この言葉は、もともと仏教語でした。
「行」は、行住坐臥のことで、日常の行いのこと、「儀」は、規則や法則の意味で、仏道修行に関する規則や、仏教儀式を意味していました。
仏道に適った礼儀作法が、一般に転じて、日常の礼儀作法を表す言葉となっていきました。
御仏や人に、礼を以てする行いが、心を整えることに繋がっていきます。
「子供は、親の背中を見て育つ」といいます。
御仏に対しても、子供に対しても、恥ずかしくない姿を示すことができるように、自ら、身を正し、行儀よく振る舞うことを、常日頃から、心がけたいものです。