建物の中で、部屋の内部を表す意味で用いる「室内」。
もともと「室内」とは、禅門において、仏門の師と門弟が、仏法の極意を継承する居室を指し示す仏教語です。
師と門弟が問答により切磋琢磨し、以心伝心する、清浄で、かけがえのない空間が、「室内」なのです。
 
私たちは、ともすれば「室内」を、足の踏み場もないほどに散らかり放題にしがちです。
ごろごろ横になって、怠けてしまうこともあるでしょう。
日頃からさっぱりと、「室内」、特に、仏間を美しく保ちたいものです。