「美味しい料理を心ゆくまで堪能した」「英会話に堪能な人だ」など、堪能は、十分に満足すること、また、技芸・学問などに優れていることの意味で使われます。
これは、もともと仏教語です。
『大乗起信論』には、「所有の衆善、己が堪能に随いて、修学を捨てずして、心に懈怠なし」とあり、自身の持つ、堪え忍ぶ能力によって、善行に励むことができる、と説かれています。
このように堪能は、本来は、「よく堪え忍ぶ能力」という意味で用いられます。
満足したり、物事に精通するには、忍耐力が必要だということでしょうか。
私たちも、堪能の力により、日々の努力を怠らず、人生の目的を成就したいものです。