「未曾有の災害」「未曾有の危機」など、現代日本には、「未曾有」が溢れています。
「未曾有」は、もともと仏教語で、「未だ曾て有らず」と読み下し、
「未だかつてないほど素晴らしいこと」を意味する言葉です。
御仏の功徳の尊さや神秘的なことを賞讃し、奇跡や最上の美しさなどを表します。
ところが、次第に変化していき、現代では、未だかつてないほどの、
「悪い出来事」に対して用いられることに転じてしまったようです。
私たちの周りの環境は、新型コロナウイルスの感染拡大のように、
いつ未曾有の事態に陥るか分かりませんが、
どのようなことがあろうとも、
御仏を信じ、教えを信じ、仲間を信じて、毎日を精一杯生きていきたいものです。