「勝負ごとの前にカツ丼を食べると縁起がよい」「受験生の周りで『落ちる』『すべる』と、口にすることは縁起が悪い」など、現代では、迷信のように、よいことや悪いことの起こる兆し、前兆の意味で使われる「縁起」。
本来は、仏教の言葉であり、「原因に縁が作用して結果が起きる」という因縁生起の法則のことをいいます。
全ての事象には、因と縁と果があり、互いに影響し合って、持ちつ持たれつの関係をつくっています。
たとえば、花であれば、種という因は、土・水・太陽・肥料などの善い縁がなければ、芽が出て花が咲くという、善い結果は生じません。
善い出遇いをし(因)、善い縁に触れ(縁)、素晴らしい人生(果)を送りたいものです。