「あの人には、我慢がならない」「ここが我慢のしどころ」「もう我慢の限界だ」などと、耐え忍ぶことや、辛抱することの意味で使う「我慢」。
「我慢」は本来、仏教語で、煩悩の一種です。
慢・過慢・慢過慢・我慢・増上慢・卑慢・邪慢の七慢のうちの一つで、他人と比べて、自分を誇ったり、必要以上に過大評価して、思い上がる心のことをいいます。
皮肉なことに、現代では、我が強いことが転じて、辛抱するという、よい意味になりました。
私たちは、少し褒められると思い上がり、年月を重ねると、さも偉くなったかのように振る舞いがちです。
慢心することなく、生きていきたいものです。