学生食堂、大衆食堂など飲食をする場所が、食堂(しょくどう)です。
これはもともと仏教語で、「食堂(じきどう)」と読みます。
食堂は、寺の主要な建物である「七堂伽藍」の一つで、比丘が食事を頂く場所です。
食堂での食事は、食物に感謝することと、食事を通して、自己を磨くことが目的です。
食事は、自身の命を保つだけではなく、仏道修行の一環として、重要なものでした。
食事を作ることも修行であり、食べることも修行である、と考えられていたのです。
全ての食物は、動植物の命です。
一般家庭においても、「いただきます」と頂く命に感謝して、食事をし、静かに自分の心と向き合うならば、そこが「食堂」となるのではないでしょうか。